ドイツのニュース

タバコを吸う若者が減少

    連邦健康啓蒙センター(BZGA)の調査結果によると、タバコを吸う若者が減少している。2001年は「まだタバコを吸ったことがない」と回答した若者が12歳~19歳の年齢層の36%だったが、2003年は41%、2005年は45%であった。特に12歳~15歳の年齢層でタバコを吸わない若者が急増しており、2005年はほぼ3分の2に達した。

 喫煙者の割合の後退傾向に男女の差は見られない。12歳~17歳の年齢層では、喫煙者の割合が2003年の23%から2005年は20%に低下した。若者の間では喫煙が「out」になる傾向が強く、それが喫煙者数にも反映している。12歳~19歳の年齢層では、「いつも、ないし時々タバコを吸っている」と回答した人は全体の4分の1であった。これは、若者の喫煙調査を始めた1979年以来の最低水準である。

 ベツィング連邦薬物専門委員は、ドイツの若者がタバコから離れる傾向が顕著であることを指摘して、「タバコの味が不快なので絶対に吸わない」と回答する若者が増えていることを歓迎している。禁煙キャンペーンなどにより、若者の大半がタバコの害について多くの情報を得ていることもポジティブに影響しているという。

 ベツィング連邦薬物専門委員は、タバコ税の引き上げは若者の喫煙率を低下させる有効な手段であると評価した。法的措置と予防措置の組み合わせがタバコ消費量の抑制に最も適しているという。連邦政府はこの政策を今後も継続していく方針である。2007年1月からはすべてのタバコ自動販売機が16歳以下の子供が購入できないように装備されなければならない。

2006年7月31日)

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