ドイツのニュース

250万人の子供が貧困生活

 

 児童保護連盟によると、ドイツでは 250万人以上の子供(18歳以下の子供)が生活扶助水準(所得が平均所得の半分以下)の世帯で生活している。これは連邦雇用局の今年6月の統計に基づいている。同連盟のヒルゲルス会長は、「懸念していたよりもはるかに高い、愕然とさせる数字だ」と語った。

 1500万人の子供のうち、250万人の子供はほとんど教育のチャンスがなく、健康のリスクも極めて高い。貧しい家庭の子供の13,8%は精神的発展が損なわれているのに対して、裕福な家庭の子供では0,8%に過ぎない。貧困生活をしている子供の数は2004年以来2倍以上に急増した。都市によっては、子供全体の30~35%が貧困生活を余儀なくされている。その背景にはハルツIV(失業扶助と社会扶助を統合した失業手当 II )の導入がある。

 フォン・デア・ライエン連邦家族相は、「愕然としている」と述べ、「この数字は、子供が貧困にするのではなく、親が失業しているために子供が貧困生活を余儀なくされていることを示している」と語った。

2006年7月31日)

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