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ドイツ初のシニア大学がスタート

    ドイツ初のシニア大学が 8月17日にホルン・バード・マインベルク市でスタートする。50歳以上のシニア大学生 25人が 2年間の勉学に勤しむ。政治学、経済、コミュニケーショントレーニング、老化研究、神学、医学、芸術、音楽、文学、歴史などの学科があり、卒業試験を受けて卒業資格を取得できる。2007年からは「シニア・コンサルタント」や「市民社会参加」などの学科も加わる。1年 3学期制で、学費は1学期当り400ユーロ。

 このシニア大学プロジェクト、シニア大学欧州センター(EZUS)には、保健経済革新センター(ZIG)、OWL マーケティング会社、ビーレフェルド大学、パダボーン大学、ホルン・バード・マインベルク市、リッペ郡が参加している。EZUSは、勉強を継続するだけでなく、長年に渡って取得してきた知識を次の世代に譲渡したい(例えば事業所で、あるいはボランティアのイニシアティブで)高齢者を対象としている。EZUSの事務局長は、少子・高齢化社会では高齢者のポテンシャルを活用することがますます重要になると語った。

 連邦統計局によると、ドイツの大学では60歳以上の聴講生が急増しており、その割合は過去10年間でほぼ倍増しているという。60~70歳のシニア大学生は2万人以上で、約1万人は70歳以上である。

2006年8月15日)

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