ドイツのニュース

子供はますます裕福になっている

    Egmont-Ehapa出版会社が 6歳~13歳の子供1652人を対象に実施したアンケート調査結果によると、2005年はこの年齢層の子供が所有していた金額は平均で1006ユーロであった。2004年は915ユーロ。毎年行われている「子供の消費分析」では、子供が年々裕福になっていることが明らかである。

 この調査結果に基づいて試算すると、ドイツにおける 6歳~13歳の子供 580万人は全部で約60億ユーロの財産を所有していることになる。現在、毎月の小遣いは平均で20ユーロで、誕生日には68ユーロ、クリスマスには77ユーロをもらっている。また、銀行口座には平均で615ユーロを貯蓄している。

 消費習慣は女子と男子でほとんど変わらない。お小遣いの61%は甘い菓子類に、35%は雑誌とコミックに支出している。25%の子供は小遣いの一部でファーストフードも購入している。2年前は20%だった。73%の親は、子供が読んでいる雑誌を一緒に見ていると回答した。

 コンピューターの子供部屋への浸透は継続しており、350万人の子供(6~13歳)が「自宅にコンピューターがある」と回答した。但し、「自分のコンピューターを持っている」と回答したのは17%に過ぎず、大半の子供は家族と一緒に使用している。10~13歳の子供では約70%、6~9歳の子供では22%がインターネットを利用している。若い利用者の79%は主として学校のための情報源として活用している。このインターネット利用でも男女の差は見られない。

 一方、MP3やDVD機器、CDプレーヤー、ステレオなどの娯楽用電子機器の需要も増加している。3分の1の子供は「自室に自分のテレビがある」と回答した。携帯電話も浸透しており、3分の1の子供が携帯電話を持っている。但し、料金が安くなったことや親の監視が厳しくなったことなどから、携帯電話への出費は減少している。約4分の1の子供は携帯電話の出費を自分で負担している。携帯電話の出費は平均で年間284ユーロ。2004年は297ユーロだった。

 調査では、子供にブランド志向が強いことも明らかになった。58%の子供は「スポーツシューズのブランドが大切だ」と回答している。54%は通学用カバン、50%は衣類のブランドを大切だと答えている。それに対して、靴、時計、自転車では「ブランドは重要でない」という。

2006年8月15日)

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