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ドイツの人口減少、予想以上に加速

 連邦統計局の人口動態統計速報によると、2006年末のドイツの人口は8231万人で、4年連続で減少した。2005年末は8244万人だった。2006年は東西ドイツ統一以来最大の減少幅となった。

 ドイツの人口は2002年に東西統一以来最高の8254万人に達した2003年からは減少が続いている。1999年~2002年の期間には年間9万6000人~18万人増加したが、2003年は5000人、2004年は3万1000人、2005年は6万3000人減少した。

 人口減少は出生数の減少に起因している。2006年は出生数が67万人~68万人で、死亡数が82万人~83万人だったことから、約15万人の自然減少となる。2005年は出生数が686000人、死亡数が83万人で、144000人の自然減少だった。1972年に初めて死亡数が出生数を上回ったが、2002年までは移民の流入で自然減少分を相殺していた。

 しかし、2003年からは移民流入で自然減少分を補えなくなった。2006年はドイツから外国へ移住する人の数が増え、外国からドイツに移住する人の数が前年より減少したため、移民超過は2万人~3万人に留まった。2005年は約7万9000人超過であった。

 人口減少は特に旧東独で進展しており、2006年上半期は0,7%減。旧西独はほとんど変わらなかった。人口減少率が最も高かったのはザクセン・アンハルト州で1,1%減、人口増加率が最も高かったのはハンブルク都市州で0,5%増だった。旧西独内ではザールランド州の減少幅(0,5%減)が最高だった。

2007年1月12日)

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