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学校では女子の方が優秀

 

 連邦統計局が109日に発表した2007年度統計年鑑によると、普通教育及び職業教育では女子の方が男子よりも優秀である。2006年は学校を卒業した男子生徒のうち、実科学校(レアールシューレ)卒業資格も取得できなかった人の割合は32,4%で、女子生徒(23,4%)を大きく上回った。

 大学入学資格を取得した人の割合は男子生徒では19,9%、女子生徒では26,1%だった。専門単科大学入学資格を取得した人の割合では男子が10,7%で、女子(10,1%)を僅かに上回った。2006/2007年度は247000人の若者が大学に入学したが、女性は約12万人で、男性よりも少なかった。

 専門学別で見ると、言語学及び精神(文化)科学は依然として女性の得意とする専門領域で、男性の約3倍であるが、数学/理学部/工学部では少数派である。しかし、医学部では女子学生が男子学生を大きく上回っている。

 進路の選択では、伝統的な三分枝制度を選択する親が多い。5年生~10年生の82%が基幹学校(ハウプトシューレ)/実科学校(レアールシューレ)/高等学校(ギムナジウム)のいずれかに通っている。総合学校(Gesamtschule)や複数の進路がある学校に通っている生徒は18%だった。

 特に旧東独では基幹学校を廃止して、複数の進路を選択できる学校を導入している。旧西独でも「落ちこぼれの学校」として批判されている基幹学校の存在が薄れてきた。

 しかし、バイエルン州では生徒の33,4%が基幹学校に通っている。バーデン・ヴュルテンベルク州、シュレースヴィヒ・ホルシュタイン州、ノルドライン・ヴェストファーレン州、ニーダーザクセン州でも基幹学校に通う生徒の割合が2030%である。ヘッセン州、ブレーメン都市州、ベルリン都市州では10%以下だった。ザールランド州は0,5%で、最も少なかった。

2007年10月12日)

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