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ドイツ経済、11月に再び改善

  ユーロ高、石油高騰、金融市場の危機にもかかわらず、ドイツ経済は11月に予想に反して改善した。Ifo 経済研究所が1127日(火)に発表したところによると、11月の Ifo企業景況感指数は10月の103,9ポイントから104,2ポイントに上昇した。

 景気の現状判断(現況指数)は109,6ポイントから110,4ポイントに上昇したが、今後 6ヶ月の景気見通し(予測指数)は98,6ポイントから98,3ポイントに低下した。

 ズィン所長は、「高水準の景気は冷え込んできたが、そのテンポはまだゆっくりとしている」と語った。特に製造業が好転した。輸出の見通しも再び良くなっている。建設業も僅かながらも改善した。それに対して、小売業は悪化している。

 一方、連邦統計局によると、ガソリン、暖房用石油、食品価格の大幅上昇を背景に、11月の消費者物価指数は 3,0%に上昇した。これは14年振りの最高水準である。10月は 2,4%だった。多くの専門家は、インフレ率は今後数ヶ月間 2%を大きく上回るが、2008年下半期には再び低下すると予想している。

2007年12月10日)

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