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連邦参議院、諸法案を可決

  連邦参議院は1220日(木)、諸法案を可決した。その結果、これらの法案は成立した。

     連邦奨学資金法改正案: 連邦奨学金が2008101日に10%引き上げられる。最高額は月額643,50ユーロ。連邦奨学金の条件となる親の所得の上限も 8%引き上げられる。子供(10歳以下)のいる奨学生は保育手当として第1子に月額113ユーロ、第2子からは85ユーロを支給される。奨学生は月額400ユーロまでの収入(アルバイト)を認められる。収入がこの上限までであれば、奨学金が削減されない。最初からドイツ以外のEU諸国の大学に入学するドイツ人学生にも連邦奨学金が支給される。ドイツに長期滞在する外国人も連邦奨学金を受給できる。(20071210日のニュース参照)

     失業保険料率引き下げ法案: 失業保険料率は20081月1日に現在の4,2%から3,3%に引き下げられる。(20071210日のニュースを参照)

     連邦議会議員手当引き上げ法案: 連邦議員手当は2段階に分けて9,4%引き上げられる。まず20081月1日に月額7339ユーロ(330ユーロ増)に、次に20091月1日に月額7668ユーロ(329ユーロ増)に引き上げられる。同時に、議員年金規定も年金受給開始年齢を67歳にする年金制度に段階的に移行する。議員は在職1年当たり給与(月額)の2,5%(給与の2,5% X 在職年数)を年金補償として受給する(これまでは3%)。連邦議会に1年間在職すれば、この年金請求権を取得する(これまでは8年間)。(20071210日のニュース参照)

     2008年度連邦予算案: 同予算案によると、2008年の歳出は2007年比約5%増の2832億ユーロ。新規借入は今年の196億ユーロから119ユーロに減少する。

     被用者派遣法改正案: 被用者派遣法が郵便配達人にも適用される。郵便配達人の最低賃金は20081月1日から時給8~9,80ユーロになる。

2007年12月30日)

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