ドイツのニュース
5人に1人の女性には子供がいない
ドイツでは、子供のいない女性が増えている。特に、旧西独の高学歴の女性にその傾向が強い。
連邦統計局が女性12500人を対象に実施したアンケート調査結果によると、子供のいない女性の割合は、40~49歳の年齢層では5人に1人、35歳~39歳の年齢層では4人に1人、30~35歳の年齢層では41%であった。また、第一子誕生の時の母親の平均年齢は26歳、第二子誕生が29歳、第三子誕生が32歳だった。
子供のいない女性の増加は旧西独の現象である。旧東独では35~49歳の年齢層の女性の約90%に子供がいる。東西統一後、旧東独の出生率が大幅に低下したが、依然として子供のいる家庭が多い。
この調査結果は東西ドイツの大きな違いを示している。旧西独では子供の有無と女性の教育水準の関連性が強く、教育水準が高くなると、子供のいない女性が多くなる。高い教育水準の女性
4人に 1人以上に子供がいない。40~75歳の年齢層の大卒の女性では、21%に子供がいない。40歳以下の大卒者ではこの割合がもっと高いが、この年齢層では将来に子供を産む可能性がある。
教育水準の低い女性では、40~75歳の年齢層の63%に2人以上の子供がいる。中級の教育水準(職業教育終了)では57%、大卒者では53%。
旧東独では、子供の有無と教育水準の関連性がほとんど見られない。伝統的に女性の就業率が高く、保育施設も充実しているため、仕事と育児の両立の環境が旧西独よりも整備されていることがその理由として挙げられる。
ドイツでは平均で女性一人当たり1,33人の子供が生まれている。2006年は67万2724人の子供が生まれた。これは2004年より
3万3000人少ない。新生児の30%の親は未婚であった。旧東独ではこの割合が60%に達している。
(2007年12月30日)
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