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ドイツ人は59歳で定年退職したい

  ニュルンベルクの消費研究所(GfK)が行った世論調査結果によると、ドイツ人が理想とする定年退職年齢は59歳で、遅くとも64歳で退職したいと考えていることが明らかになった。連邦政府が計画している年金支給開始年齢の67歳への引き上げに就業者の73%が反対している。また、99%が「ドイツの社会保険制度は危機にある」と考えている。

 ラッフェルヒュシェン教授は世論調査結果から、「ドイツ人はできるだけ早く退職してできるだけ長い間高額な年金を受給することを望んでいる」と総括した。しかし、国の社会保険制度ではこの望みを叶えられないという。現在の就業者は、定年退職後10年間は旅行、スポーツ、趣味などを十分に謳歌したいと考えており、ようやく 7175歳で高齢だと感じると回答している。

 同教授によると、就業者は「まだ社会の高齢化を阻止できる」と錯覚している。また、「ドイツの年金改革は中途半端だ」という思い違いをしている。ドイツは欧州で年金財政問題を解決した数少ない国の一つであり、年金は安全であるが、人々が望んでいる金額よりもはるかに少なくしなければならないという。

2007年2月14日)

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