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ホームドクターの59%は50歳以上

 ドイツでは、ホームドクターの平均年齢が年々上昇している。連邦保険医協会によると、ホームドクターの59%は50歳以上である。診療所を運営している医師全体を見ると、55,9%が50歳を超えている。若い一般医の数は減少しており、2006年は35歳以下の一般医が0,6%に過ぎなかった。

 連邦保険医協会のスポークスマンは、「極めて憂慮すべき数字だ」と語った。今後 6~7年間で多くのホームドクターが退職することから、地域によっては医師不足が深刻化するという。医師と医学生は十分にいるが、診療所で働きたい医師が年々減少している。

 今年1月に発効した法律改正により、ホームドクターは68歳以上でも医師不足の地域で活動することができるようになった。また、若い医師が診療所を引き受ける場合に資金上のリスクを負わなければならないため、最初は若い医師を勤務医として雇用することができるようになった。この法律改正により、医師不足が多少改善されることが期待されている。

 ホームドクターよりも平均年齢が高いのは、精神療法医(50歳以上が63,8%)、外科医(61,3%)、神経科専門医(60,4%)だった。

2007年3月28日)

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