ドイツのニュース

3月のIfo企業景況感指数、再び上昇

    Ifo 経済研究所が3月27日(火)に発表したところによると、付加価値税引き上げの影響を受けて今年1月と2月に低下したIfo企業景況感指数は3月に107,0ポイントから107,7ポイントに再び上昇した。

 景気の現状判断(現況指数)は111,6ポイントから112,4ポイントに、今後 6ヶ月の景気見通し(予測指数)は102,6ポイントから103,2ポイントに上昇した。企業は業況を「油断はできないが、楽観的」に見ている。

 製造業では、現況指数も予測指数も上昇した。輸出予測がほとんど変わっていないことから、内需改善の表れと見ることができる。建設業と卸売業は予測指数の低下により企業景況感指数が僅かに低下したが、小売業は多少改善した。

 Ifo研究所のズィン所長は、「景気上昇は力強く、安定している」と語った。グロース連邦経済相は「持続する景気上昇の兆候」と評価している。外国からのネガティブな影響や高すぎる賃金妥結がなければ、ドイツ経済は順調に成長するという楽観的見方を明らかにした。現在、連邦政府は今年の経済成長率を1,7%と予測している。

 経済専門家は、「3月のIfo企業景況感指数の上昇は、ドイツ経済が付加価値税引き上げをうまく切り抜け、予想されていた年頭の景気冷え込みが長期化しないことを示唆している」と分析している。

2007年4月11日)

戻る