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作業部会、同化コースの実情を批判

 連邦内務省、連邦議会、州、非政府組織の代表者から成る作業部会は国内同化計画のために同化・ドイツ語コースの需要と効率を調査してきたが、4月16日(月)にその最終報告書を発表した。同作業部会はその中で、移民の同化・ドイツ語コースを大幅に拡充すると共に、参加者の成果をより厳しくコントロールするよう提案している。

 同報告書によると、2006年は25万人の外国人が同化・ドイツ語コースに参加した。しかし、終了試験を受けたのはその内の半分にも満たなかった。合格者はドイツ語修了証書を取得する。作業部会はこの受験率を極めて不十分と批判している。

 原因の一つとして、同化・ドイツ語コースの非効率性が指摘された。多くの参加者読み書きの基礎から始めなければならないため、授業時間数を現在の600時間から900時間に増やすべきだと提案している。

 また、同化・ドイツ語コースへの参加を拒否する外国人に対しては滞在許可を延長しないこと、社会給付を削減することなども提案している。

 同化・ドイツ語コースは特に外国人女性の共感を得ており、女性参加者が全体の約65%を占めている。しかし、妻の参加に反対する夫が多く、女性の参加が妨げられているのが現状である。

 そこで、今後は、女性と若者に特別なサービスを提供することも検討していくという。社会民主党のファイト氏は州政府に対して、母親が同化・ドイツ語コースに参加している間、子供を預かるサービスも提供するよう求めている。

2007年4月30日)

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