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4月の Ifo 企業景況感指数、上昇

  Ifo 経済研究所が4月25日(水)に発表したところによると、4月の Ifo 企業景況感指数は107,7ポイントから108,6ポイントに上昇した。これは、東西ドイツ統一以来の最高を記録した昨年12月(108,7)とほぼ同水準である。

 景気の現状判断(現況指数)は112,4ポイントから113,2ポイントに、今後 6ヶ月の景気見通し(予測指数)は103,2ポイントから104,3ポイントに上昇した。

 製造業では現況指数も予測指数も上昇しており、ユーロ高にもかかわらず、輸出見通しも楽観的である。卸売業と小売業も4月は改善した。ズィン所長は、「付加価値税引き上げの景気抑制効果がなくなってきた」と見ている。

 ニュルンベルクの市場調査研究所 GfK によると、消費状況も今年第1四半期の低迷を脱して、再び大きく改善した。雇用市場の改善や賃金上昇を背景に、消費者も楽観的になってきたという。消費環境指数は4月の4,4ポイントから5月は5,5ポイントに上昇した。

 一方、グロース連邦経済相が4月25日(水)に発表した経済予測によると、連邦政府は今年の経済成長率を1,7%から2,3%に上方修正した。来年の経済成長率は2,4%と予測している。就業者数は今年が47万人増、来年が31万人増、失業者数は今年が75万人減、来年が27万人減で、350万人を下回ると予想している。これは過去10年来の最低水準である。

 連邦銀行連盟は今年の経済成長を2,1%、来年が1,9%と予測しており、連邦政府よりも控え目な見方をしている。

2007年4月30日)

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