ドイツのニュース

家賃が最も高い都市はミュンヘン

 ドイツにおける家賃動向は安定しており、大きな変動は見られないが、今年はトップクラスの家賃が平均で2,5%も上昇している。ケンパース不動産会社が全国185都市のトップクラスの家賃を調査したところ、21の都市では最高の家賃が1㎡当たり100ユーロを超えていた。

 ドイツで家賃が最も高い通りは、前年同様、ミュンヘン市のカウフィンガー通りで、1㎡当たり260ユーロだった。ミュンヘンは国際都市比較でも最も家賃の高い都市の一つである。

 2位はフランクフルト市のツァイルで225ユーロ、3位がシュツットガルト市のケーニッヒ通りで210ユーロ、4位がケルン市のシルダーガッセで205ユーロ、5位がベルリン市のタウエントツィーン通りで200ユーロ、6位がデュッセルドルフ市のケーニヒスアレーで200ユーロ、7位がハンブルク市のシュピターラー通りで195ユーロ、8位がドルトムント市のヴェステンヘルヴェークで190ユーロ、9位がハノーバー市のゲオルグ通りで160ユーロ、10位がミュンスター市のルドゲリ通りで138ユーロ。

 家賃は2005年までは下降傾向にあったが、ここ2年間は再び上昇している。特にベルリン市内の小売店における家賃の上昇が顕著で、タウエントツィーン通りの家賃は今年11%も上昇している。その他、平均以上に値上がりしているのはデュッセルドルフ市(+8%)、ハノーバー市(+7%)、ドルトムント市(+6%)である。

 調査対象となった旧東独の25都市でも家賃の上昇(+1%~4,5%)が顕著で、全国平均を上回っている。しかし、全体的には依然として旧東独の都市の家賃は旧西独よりも安く、トップ10に入っていない。旧東独で最も家賃の高い通りはライプチッヒ市のペータース通り(115ユーロ)で、14位だった。

2007年4月30日)

戻る