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景気回復のお陰で2011年には新規借入なし

 5月11日(金)に発表された税収見積りによると、2010年までに約1800億ユーロの増収が見込まれており、その内の約870億ユーロは連邦の増収である。租税収入は2006年の4884億ユーロから2007年は5343億ユーロに増加し、2011年は6136億ユーロに達すると推定されている。

 連邦、州、市町村ともに税収増加の恩恵を受けている。今年は連邦の租税収入が11,1%増の2305億ユーロ、州が8,3%増の2111億ユーロ、市町村が2,7%増の705億ユーロと予測されている。

 シュタインブリュック連邦財務相は租税収入増加の要因として、好調な景気動向を挙げた。経済成長と雇用をさらに促進するために、年間約20億ユーロを財政計画に入れ、教育及び研究、家族政策、環境保護、インフラ、開発援助、安全保障に投入するという。

 しかし、一貫した財政建て直し路線を堅持して、遅くとも2011年までに連邦予算の純信用調達額をゼロにする計画であることを強調した。州と市町村はそれ以前に新規借入なし、あるいは財政黒字を達成する見通しであることから、遅くとも2010年にはドイツは財政赤字ゼロになると見ている。この「歴史的な方向転換」の後でようやく、1兆5000億ユーロを超える累積赤字の返済が可能になるという。

2007年5月15日)

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