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4月の失業者数、400万人を下回る
連邦雇用庁が
5月2日(水)に発表したところによると、4月の失業者数は3月より14万1000人減少して396万7000人になった。1年前より82万4000人少ない。これは2002年10月以来の最低水準である。失業率は9,5%。季節調整済み失業者数は384万5000人に9000人減少した。
旧西独の失業者数は260万5000人(失業率7,8%)、旧東独は136万2000人(15,9%)。失業手当
II 受給者数は前年同月比0,1%増の520万5000人、55歳以上の失業者数は13,4%減の51万4000人、25歳以下の失業者数は27,6%減の40万2000人。求人は19,2%増の65万1000人、就業者数は1,6%増の3911万1000人。
2月の社会保険加入義務のある被雇用者数は1年前より65万人増えて2647万人になった。しかし、長期失業者(特に50歳以上の失業者と資格のない失業者)は雇用市場回復の恩恵をほとんど受けていない。失業手当
II 受給者数は3月に比べて約2万1000人しか減少していない。
失業手当
I 受給者数は1年間で25%減少したが、失業手当
II 受給者数の減少幅は12%だった。その結果、失業者全体に占める長期失業者の割合は1年間で4ポイント上昇して66%になった。それに伴い、平均的失業期間も2006年4月の67週間から今年4月は約72週間に長期化した。
ヴァイゼ長官は、賃金だけでは生活できないために失業手当
II
の援助に頼っている被雇用者が増えていることを指摘して、「長期失業者の状況はまだ不満足だ」と語った。2006年10月は60万2000人の失業手当
II
受給者が社会保険加入義務のある職場に従事していた。
ヴァイゼ長官は、景気上昇が引き続き力強く雇用市場を改善していると見ている。連邦政府も「大変喜ばしい展開」と評価した。連邦雇用庁は4月末現在約3億9000万ユーロの黒字を計上している。好調な景気動向と雇用状況に基づいて、今年の年平均失業者数は380万人と予想されている。
(2007年5月15日)
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