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ドイツ鉄道、9月から全面禁煙

 

 ドイツ鉄道のメドルン社長は 5月2日(水)、今年9月1日から車内と駅構内を全面禁煙にすると発表した。連邦非喫煙者保護法が9月1日に発効する予定であることから、ドイツ鉄道はその期日に合わせて全面禁煙を導入するという。但し、全国の近距離電車は7月1日から全面禁煙になる。

 連邦非喫煙者保護法は例外(例えば、密閉された喫煙車両、駅構内の喫煙室)を認めているが、ドイツ鉄道はこの例外規定を適用しないことを決定した。すべての駅、すべての車両に喫煙室ないし喫煙車両を設けることができないため、統一性の理由から喫煙車両と喫煙室を断念したという。ドイツ鉄道のスポークスマンは、旅行者に全国至る所で同じサービスを提供できないのであれば、顧客志向の規定とはいえないと語った。

 現在、駅構内には喫煙者コーナーが設けられているが、9月1日からは喫煙者コーナーもなくなる。但し、駅構内の店やレストランには州法が適用されるため、ドイツ鉄道の全面禁煙の適用範囲から除外される。

 政府と消費者団体はドイツ鉄道の全面禁煙を歓迎している。

2007年5月15日)

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