ドイツのニュース

自動車運転初心者は飲酒運転禁止

    連邦議会は5月25日(金)、自動車運転初心者(免許取得後2年間)と21歳未満のドライバーに対する厳しい飲酒運転禁止を規定する法案(0,0パーミル規定)を可決した。同法案は連邦参議院の同意を必要とする。

 連邦政府は当初、0,0パーミル規定を初心者のみに適用する計画であったが、21歳未満のドライバーにも適用することで、交通事故件数が減少することを期待している。連邦交通省によると、飲酒運転が交通事故の主因の一つであるという。特に若い初心者では、血液中のアルコール濃度が低くても事故のリスクが極めて高い。

 0,0パーミル規定の違反者は最低125ユーロの過料とフレンスブルク交通違反者記録ファイルにおける2ポイントで罰せられる。しかも、仮免許期間が2年から4年に延長される。

 一方、連邦政府のベツィング麻薬専門委員が5月22日(火)に発表した2006年度健康報告書によると、アルコール中毒で病院に運ばれる若者が急増している。1519歳の年齢層におけるアルコール中毒件数は2000年の1万2035件から2004年は1万7931件に増加した。病院に運ばれた若者の半数以上は血液中のアルコール濃度が2パーミルを超えていた。

2007年5月30日)

戻る