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5月のIfo企業景況感指数、高水準を維持

  Ifo 経済研究所が5月24日(木)に発表したところによると、5月のIfo企業景況感指数は4月と変わらず108,6ポイントだった。

 景気の現状判断(現況指数)は113,1ポイントから112,5ポイントに低下したが、今後 6ヶ月の景気見通し(予測指数)は104,3ポイントから104,8ポイントに上昇した。加工業と卸売業の見通しは楽観的だが、建設業とサービス業、小売業には多少の陰りが見られる。

 特に輸出が引き続き好調で、受注が増加している。企業の利益が力強く上昇しており、見通しも明るいことから、株式市場の過熱はまだ見られないと Ifo研究所は判断している。

 ズィン所長は、「景気見通しは依然として明るい」と語った。雇用市場が改善し、賃金が引き上げられたことから、今年夏には個人消費が改善する見通しである。今年年頭の付加価値税引き上げはほぼ「消化された」という。

 一方、OECD(経済協力開発機構)が5月24日(木)に発表した経済報告書によると、OECDもドイツ経済が持続的に成長すると見ており、ドイツの2007年度経済成長率を2,8%、2008年は2,5%と予測している。特に企業投資と外需の力強い増加が推進力になる。この好景気は長期的な経済成長のためのさらなる改革を実施する絶好のチャンスであるという。

 20071月の付加価値税引き上げの影響は一時的なもので、個人消費は2008年に著しく改善すると見ている。賃金は今年が平均で一人当たり2%弱、来年が2,5%上昇すると予想している。

2007年5月30日)

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