ドイツのニュース

連邦参議院、諸法案を可決

  連邦参議院は6月8日(金)、諸法案を可決した。その要旨は次の通りである。

     年金が今年7月1日に0,54%引き上げられる。平均で一人当たり年間約60ユーロの引き上げ。

     今年111日からは新しいパスポート発行の際に 2つの指紋が採取され、そのデータはパスポート表紙のチップに記憶される。パスポート偽造を防止すると共に、パスポート検査が容易になる。

     2008年からは家主は家を賃貸ないし売却する際に、賃借人ないし購入者にエネルギー消費に関する情報を提示しなければならない。賃借人と購入者は暖房・温水コストに関する情報「エネルギーパス」を要求することができる(エネルギー節約政令)。1977年以降に建てられた建物の家主は現在のエネルギー消費情報を提示するだけでよい。1978年以前に建てられ、改築されていない建物の場合は、暖房と断熱の効率に関する需要証明書を義務付けられる。証明書は10年間有効で、手工業者とエンジニアが60ユーロ~120ユーロで発行する。

     トラックの高速道路使用料が平均で1km当たり12,4セントから13,5セントに引き上げられる。その代わり、大型有用車両の自動車税がEU最低水準に引き下げられる。

     ドイツ市民は生涯有効な個人納税番号を付与される。

     サーカスの動物に対する動物保護が強化される。

     トラック運転手及びバス運転手の新しい休息規則によると、交通安全のために、毎日の最低休息時間は8時間から9時間に引き上げられる。運転手は週当たり最高56時間運転することが認められる。これまでは74時間。

2007年6月18日)

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