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アルコポプスは減少、ビールは増加

  2004年夏にアルコポプス特別税法が発効し、蒸留酒ミックス飲料水(アルコポプス)0,275リットル瓶の価格が約84セント高くなった(アルコール度により特別税が異なる)。(20045月10日、7月12日、8月9日のニュースを参照)

 連邦健康啓蒙センター(BZgA)が12歳~19歳の若者3602人を対象に行った最新の調査結果によると、アルコポプス特別税導入の影響を受けて、蒸留酒を含有するアルコポプスの消費量は2004年~2007年の期間に大幅に減少したが、若者の週平均アルコール消費量は増加している。

 アルコール消費量の増加が著しかったのは16歳と17歳の男性だった。彼らの週平均アルコール消費量は2004年の126,5グラムから2005年は107,6グラムに減少したが、2007年には154,2グラムに増加した。それに対して、アルコポプス消費量は2004年の19,6グラムから2005年は11,5グラムに減少し、2007年にはさらに6,8グラムに減少した。

 この調査結果は、「アルコール及びタバコ消費に対する青少年保護改善法」のポジティブな効果を示している。同法により、アルコポプスに特別税が課されたほか、メーカーは瓶に「18歳未満の未成年者への販売を禁止する」と明確に表示することを義務付けられた。

 その一方で、12歳~17歳の若者のビール/ビールミックス飲料水/蒸留酒の消費量が増加していることも明らかになった。この傾向は男女共に見られる。この年齢層の女性の週平均アルコール消費量は2004年の27,5グラムから2005年は19,8グラムに低下したが、2007年には28,7グラムに上昇した。

 12歳~17歳の若者の一人当たり週平均アルコール消費量は2005年~2007年の期間に15グラム以上増えて50,4グラムになった。2004年は44,2グラムだった。短時間にアルコールを 5杯以上飲む”binge”飲み(泥酔飲み)が増えている。

 一方、連邦統計局によると、急性アルコール中毒で病院に運ばれた10歳~20歳の若者は2000年は約9500人だったが、2005年には19400人に急増した。その内の約3500人は15歳未満の未成年者であった。この年齢層では対2000年比57%増。

2007年6月18日)

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