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6月のIfo企業景況感指数、大幅低下

  Ifo 経済研究所が6月22日(金)に発表したところによると、6月のIfo企業景況感指数は予想に反して 5月の108,6ポイントから107,0ポイントに大きく低下した。

 景気の現状判断(現況指数)は112,5ポイントから111,4ポイントに、今後 6ヶ月の景気見通し(予測指数)は104,8ポイントから102,8ポイントにそれぞれ低下した。製造業、小売業、卸売業、建設業、すべての業界に陰りが見え、製造業では特に予測指数が低下している。

 ズィン所長は、「指数は依然として高水準にあり、景気は引き続き安定している」と語った。陰りの理由としては、エネルギーコストの上昇、欧州中央銀行の金利引き上げ、ユーロ高が挙げられる。

 銀行の専門家は、Ifo企業景況感指数の低下を「警告」ではなく、「好調すぎる展開の正常化」と評価している。景気のテンポはこれ以上加速しないが、大きな減速もなく、なだらかに進展すると見ている。銀行専門家は第3四半期も平均以上の成長を予想しており、景気上昇の終わりはまだ見えていないという見方が大半である。

2007年7月9日)

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