ドイツのニュース

移民減少傾向が続く

 

 連邦統計局の発表によると、2006年に外国からドイツに移住した人は662000人(前年より4万6000人減少)、ドイツから外国へ移住した人は639000人(1万1000人増加)だった。実質移民増加は23000人で、前年比71%減(2005年は4%減)。実質移民増加幅は2001年以来、縮小傾向にある。

 2006年は155000人のドイツ人が外国へ移住した(前年比7%増)。この中には転勤で外国へ移住した人も含まれる。ドイツ人の移住先で最も人気のある国はスイス(18242人)で、次に米国(13245人)、オーストリア(10299人)、英国(9309人)が続く。

旧西独とベルリンから外国へ移住したドイツ人は143000人で、旧東独から外国へ移住したドイツ人は1万2000人に過ぎなかった。

 一方、2006年は旧東独から旧西独へ移住したドイツ人が136000人で、前年とほとんど変わっていない。旧西独から旧東独へ移住したドイツ人は8万2000人で、前年よりも6000人少なかった。旧東独の人口は旧西独よりも速いテンポで減少しており、2050年には約900万人に縮小すると予想されている。旧西独では約5500万人に14%減少する見通しである。

 人口推移予測によると、2050年までに長期的平均で実質移民増加が10万人~20万人になると予想される。それを前提とすると、人口は現在の8200万人から6900万人~7400万人に減少する見通しである。出る人と入る人が平均で同数と仮定すると、人口は6300万人に縮小すると予想される。

2007年7月23日)

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