オバサンの独り言
ドイツでは、大学生に占める女性の割合が約
欧州委員会の調査結果によると、欧州連合では女性の時給が平均で男性よりも
男女の賃金格差は
また、男女の役割分担も負の要因だという。男性は平均で週に7時間しか家事をしないが、女性は仕事のほかにも週 国際労働機構(ILO)も仕事と家庭の両立が改善されなければ、労働市場における機会均等は可能ではないと指摘している。欧州委員会はこれまでの政策が大きな改善をもたらしていないことから、早ければ来年にEU男女雇用機会均等指令案(公平な労働時間・賃金制度、父親の育児休業など)を作成する計画である。 一方、米国の研究者の調査結果によると、職場を決める際に女性は男性よりも報酬額 (お金)にこだわらない傾向が強い。報酬の交渉では男性の方が女性よりも高い報酬を獲得している。但し、透明性のある規則に基づく交渉になると、男女の差はなくなるという。 研究者は、「男性と競争することに対する女性の遠慮」がトップへの昇進を妨げる要因になっていると分析している。女性は生まれながらに控え目なのではなく、社会がそれを女性に 求めているのだという。性別の要素よりも社会的要素の方が男女の行動の差に多大に影響しているという結論に達している。
シモーヌ・ド・ボーヴォワールは 欧州委員会も指摘しているように、雇用機会均等、男女平等などのきれいな言葉を並べるだけでなく、それを 本気で実施するように政治と経済界、男性に圧力をかけなければ、仕事と家庭の両立 のための社会環境、家庭環境はいつまでたっても実現しないだろう。欧州委員会のアプローチを歓迎したい。 仕事と家庭の両立の大前提は、女性は元より、男性の意識改革だということを忘れてはならない。 (2007年7月23日)
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