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雇用市場、夏休み期間も好調

   好景気と求人増加が7月も雇用市場にポジティブに作用した。連邦雇用庁が7月31日(火)に発表したところによると、7月の失業者数は6月より2万8000人増えて3715000人になった。1年前より671000人少ない。失業率は0,1ポイント上昇して8,9%。夏の落ち込み幅が例年よりも少なく、7月としては12年ぶりの最低水準だった。季節調整済み失業者数は6月よりも4万5000人減少して3769000人になった。失業率は9,0%。

 旧西独の失業者数は245万人、旧東独は1265000人。失業手当 II 受給者数は前年同月比3,1%増の5328000人、55歳以上の失業者数は16,7%減の465000人、25歳以下の失業者数は21,5%減の426000人。求人は3,6%増の65万人、就業者数は1,6%増の39794000人。

 例年、夏の月は多くの企業が夏休みで休業するために新採用を控えるほか、職業訓練の職場ないし大学在籍権のない多くの卒業生が失業届けするという季節要因のために、失業者数が増える。25歳以下の失業者数は6月よりも6万人増加している。しかし、職業訓練が始まる9月には失業者数が再び減少する見通しである。

 就業者数は6月に3970万人に増え、6年前の水準に戻った。社会保険加入義務のある就業者数は5月は1年前よりも561000人増えて2686万人だった。

 ヴァイゼ長官は、長期失業者の雇用がはかばかしくないことから、今後の失業者減少は減速すると予想しており、2009前に雇用市場を東欧からの労働力に開放するという連邦政府の計画に反対を表明した。

 社会民主党と労働組合は連邦雇用庁の黒字を長期失業者と青少年の支援に投入するよう主張しているが、キリスト教民主同盟(CDU)は失業保険料率を来年1月1日に計画されている3,9%ではなく、3,5%に引き下げることを提案している(現在は4,2%)。

2007年8月6日)

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