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7月のIfo企業景況感指数、再び低下

    Ifo 経済研究所が7月26日(木)に発表したところによると、7月のIfo企業景況感指数は6月の107,0ポイントから106,4ポイントに2ヶ月連続で低下した。しかし、依然として、ドイツ統一以来の平均96ポイントを大きく上回っている。

 景気の現状判断(現況指数)は111,4ポイントから111,3ポイントに、今後6ヶ月の景気見通し(予測指数)は102,8ポイントから101,8ポイントにそれぞれ低下した。

 ズィン所長は、「7月のIfo企業景況感指数は今年下半期も景気上昇が継続することを示している」と語った。Ifo研究所は今年が約2,6%、来年が2,5%の経済成長予測を修正していない。僅かな減速は特にユーロ高に起因しているという。工業界は輸出チャンスを少し悲観的に見始めている。

 銀行の専門家は指標低下の要因として、ユーロ高、エネルギー価格高騰、米国の弱まる景気、欧州中央銀行の金利引き上げを挙げている。

 ドイツ商工会議所連合会は、ドイツの輸出が多少弱まったものの、まもなく上昇すると楽観的に見ている。来年は2006年(14%)のような二桁成長は達成できないが、今年より1ポイント上昇して9%成長になると予測している。

 今年の輸出成長が8%に留まるのは世界景気、特に米国景気の鈍化に主因があるという。来年はドイツの輸出が初めて1兆ユーロの大台を突破する見通しであるが、世界輸出首位の座は中国に譲ることになりそうである。

 ドイツの大半の経済研究所は、景気上昇はまだ継続すると見ている。今年の経済成長率は2,5%~3,2%で、来年は多少減速するが、平均を大きく上回ると予想している。国際通貨基金はドイツ経済成長率を今年が2,6%、来年が2,4%と予測している。

2007年8月6日)

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