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9月の Ifo企業景況感、悪化

  Ifo 経済研究所が 9月25日(火)に発表したところによると、9月の Ifo企業景況感指数は 8月の105,8ポイントから104,2ポイントに大きく低下した。4ヶ月連続の後退で、落ち込み幅はアナリストの予想を上回った。金融市場の危機、石油の高騰、ユーロ高を背景に、景気上昇の鈍化が顕著になってきた。

 景気の現状判断(現況指数)は111,4ポイントから109,9ポイントに、今後 6ヶ月の景気見通し(予測指数)は100,4ポイントから98,7ポイントにそれぞれ低下した。特に小売業と建設業の業況が厳しい。

 ズィン所長は、「最初の急ブレーキによるスリップ跡が顕著になった。金融市場の不安要因も影響したようだ」と語った。製造業では、現況は悪くないが、今後の見通しは控え目になっている。しかし、輸出へのユーロ高の大きな影響はまだ懸念されていないという。

 Ifo 研究所の専門家は、この展開が景気上昇の方向転換になるか否かの判断はまだ早すぎるという見解である。まだ上昇の終わりは見えないが、鈍化は顕著になったという。

2007年9月26日)

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