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ドイツ鉄道と機関士労働組合、労働協約で基本合意

  ドイツ鉄道とドイツ機関士労働組合は1月13(日)、労働協約で基本的に合意した。昨年3月19日から続いていた労使間の交渉にようやく終止符が打たれる見通しとなった。

  基本合意の要旨は次の通りである。

     ドイツ機関士労働組合は機関士独自の労働協約を締結する。

     20077月1日~20082月28日の期間に対して、800ユーロの一時金が支払われる。

     20083月1日に賃金が 8%引き上げられる。

     20089月1日にさらに 3ポイント引き上げられる。(全部で 11%賃上げ)

     労働協約は20091月31日まで有効とする。

     20092月1日から週当たり労働時間は現在の 41時間から 40時間に短縮される(賃金は変わらない)。

  しかし、基本合意に至ったものの、その詳細(特に「独自の労働協約」の解釈)の詰めはこれからで、他の労働組合(TransnetとGDBA)との調整で揉める可能性もある。労使は1月末までに労働協約に署名することを目指している。

  ドイツ機関士労働組合は最低 31%の賃上げと独自の労働協約(機関士約 2万人)を要求していた。それに対して、ドイツ鉄道と他の2つの労働組合はすでに一時金 600ユーロと 4,5%賃上げで合意しており、この 2つの労働組合の今後の対応が注目されている。

2008年1月18日)

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