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ドイツは再生可能エネルギー利用で遅れている

   欧州委員会は再生可能エネルギー強化法案を 1月23日に発表する予定である。同法案の目標は「20-20-20-10」で、2020年までに再生可能エネルギーの割合を 20%に引き上げ、バイオ燃料の割合を 10%に引き上げることにより温室効果ガスを 20%削減する。この目標を達成するために各加盟国に課される目標値を巡って激しい論議が交わされてきた。

 欧州委員会の調査結果では、ドイツの再生可能エネルギー利用が EU比較でかなり立ち遅れていることが明らかになった。

 2005年はドイツのエネルギー消費全体に占める再生可能エネルギー(水力、風力、太陽光・熱、バイオマスなど)の割合は5,8%で、27か国中18位だった。再生可能エネルギーの割合が最も高かったのはスウェーデンで 39,8%、次にラトヴィア(34,9%)、フィンランド(28,5%)、オーストリア(23,3%)、ポルトガル(20,5%)、ルーマニア(17,8%)、デンマーク(17,0%)、フランス(10,3%)、ブルガリア(9,4%)、スペイン(8,7%)などが続く。英国は 1,3%。

 欧州委員会の調査では、エコ電力だけでなく、暖房用やバイオ燃料用のバイオマスも含まれている。欧州連合は2020年までにエネルギー消費量全体に占める再生可能エネルギーの割合を20%にすることを目指しているが、現在は 8,5%である。

 ドイツ政府によると、ドイツにおける再生可能エネルギーの割合は20079,1%に上昇した。電力消費量全体に占める割合は14,3%である。

 欧州委員会は1月23日の法案発表の際に、各国に課される目標値も提示する予定である。ドイツの目標値は約18%になると見られている。

2008年1月18日)

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