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ドイツ人の貨幣性資産は過去最高

 

 2007年のドイツ人の貨幣性資産は過去最高だった。ドレスナー銀行の調査結果によると、個人世帯の名目上の貨幣性資産は前年比約 5%増の約 4兆7600億ユーロ(2006年は 4兆5300億ユーロ)と推定されている。不動産及び固定資産もほぼ同額だった。

 同時に、2007年は個人世帯の貯蓄率も2006年の 10,5%から 10,8%に上昇した。20071月1日の付加価値税引き上げゆえに高価な買物を2006年に前倒ししたことが 2007年の貯蓄率上昇の背景にある。連邦統計局によると、貯蓄率は2000以降連続して上昇している。但し、EU比較では、ドイツの貯蓄率は EU平均(14%以上)を大きく下回っている。

 名目上の貨幣性資産の上昇は、5年続けて好調な株式市場の動向にも起因している。ドイツ株式指数(DAX)は2007年に22%上昇した。しかし、ドイツ人は金融市場における不安要因ゆえに資産運用には引き続き慎重で、株式や株式投資信託よりも市場金利連動型投資信託、定期預金、貯蓄証券に投資する傾向が強かった。

 一方、デカ銀行が調査した、人口10万人以上の都市の貯蓄ランキングによると、2006年に最も貯蓄率の高かったのはミュンヘンの個人世帯で、最も低かったのはゲラとケムニッツの個人世帯だった。

2008年1月18日)

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