ドイツのニュース

11 月も失業者数が減少、300万人を下回る

   

    10月の失業者数が16年ぶりに300万人の大台を下回ったが、11月も失業者数が減少した。

   連邦雇用庁が1127日(木)に発表したところによると、11月の失業者数は10月より8000人減少して2988000人になった。但し、過去3年間の10月~11月の平均的減少幅(56000人)に比べると、減り幅が縮小している。1年前より39万人少ない。失業率は0,1ポイント低下して7,1%。

   旧西独の失業者数は1985000人(失業率6,0%)、旧東独は1003000人(11,8%)。55歳以上の失業者数は前年同月より17000人減少して431000人、25歳以下の失業者数は54000人減の291000人、長期失業者数(1年以上失業)は236000人減の965000人。届出求人(雇用庁に届け出た求人)は539000人、民間斡旋業者の求人及び企業と雇用局のインターネット求人も含めた求人総数は978000人。

   連邦統計局によると、10月の就業者数は4084万人に増加して、過去最高となった。9月の社会保険加入義務のある就業者数は2800万人で、1年前より578000人多かった。

   連邦雇用庁のヴァイゼ長官は、「金融危機、経済不況の影響がまもなく雇用市場に及んでくる兆候が多くなってきた」と語った。雇用市場の回復は著しく減速した。季節調整済み失業者数減少幅は1万人と、これまでの月よりも明らかに少なくなっている。求人数はまだ高水準であるが、労働力需要は顕著に減少しているという。

   同時に、操業短縮や解雇を計画している企業が増えている。そこで、連邦政府は操短手当の支給期間を最高12カ月から18か月に引き上げた。

   ヴァイゼ長官は、ドイツ雇用市場は頂点に達し、雇用ブームの終りが近づいていると見ている。遅くても2009年第2四半期には経済悪化の影響が雇用市場に達するという。今後12ヶ月間で失業者数が30万人増加し、2009年の年平均失業者数は330万人になると予測している。

2008年12月15日)

戻る