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ドイツ人の飲酒量は年間146リットル

 

 中毒カウンセリングをしている団体(DHS)が発表した「中毒年鑑」によると、ドイツ人は2006年に一人当たり平均で145,6リットルのアルコール飲料(ワイン、ビール、蒸留酒、発泡ワイン)を飲んだ。これは、純粋なアルコール10,1リットルに相当し、2005年よりも 0,1リットル(1%)増加した。

 EU比較では、ドイツよりも飲酒量が多いのはルクセンブルク、ハンガリー、チェコ、アイルランドだった。世界200カ国の比較では、ドイツは8位。

 専門家によると、年間73000人以上の人が過度の飲酒が原因で死亡している。2006年はアルコールを原因とする事故で599人が死亡した。「憂慮すべき状況」だという。

 一方、世界保健機構の調査結果によると、ドイツでは2006年に11歳~15歳の若者の飲酒量が前年よりも減少した。これはアルコポプス(蒸留酒ミックス飲料水)特別税の導入に起因していると専門家は見ている。

 しかし、連邦政府の麻薬中毒問題担当委員のベツィング氏は青少年の飲酒問題にはポジティブな傾向見られないと悲観的である。週に最低1回はアルコール飲料を飲む12歳~17歳の若者の割合が22%に上昇している2004年は 21%、2005年は19%だった。特に16歳と17歳の若者が頻繁に飲酒している。

 また、ベツィング氏は青少年の泥酔問題を指摘し12歳~17歳の青少年の25%は、「前月に最低1回は完全に酩酊した」と回答している。男子も女子も飲酒を始める年齢は平均で13歳である。飲酒する人(未成年及び成人)の10%がアルコール消費量全体の約半分を消費している。

 上述の団体(DHS)は酒類の宣伝の禁止を要求している。2006年は酒類の宣伝費が 5億ユーロを超えている。また、ガソリンスタンドにおける夜の酒類販売を禁止するよう呼びかけている。

2008年2月11日)

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