ドイツのニュース

2月の失業者数、減少

    景気見通しの悪化と大手企業の人員削減計画にもかかわらず、ドイツ雇用市場は安定している。連邦雇用庁が2月28日(木)に発表したところによると、2月の失業者数は1月より 4万2000人減少して 3617000人になった。1年前より 63万人少ない。1月から 2月にかけての減少幅では過去最高水準である。季節調整済みでは 7万5000人減少した。失業率は0,1ポイント低下して 8,6%。

 旧西独の失業者数は2347000人(失業率7,0%)、旧東独は127万人(14,8%)。55歳以上の失業者数は前年同月よりも111000人減少して431000人、25歳以下の失業者数は7万4000人減の381000人、長期失業者数(1年以上失業)は377000人減の1199000人。届出求人(雇用庁に届け出た求人)は565000人、民間斡旋業者の求人及び企業と雇用局のインターネット求人も含めた求人総数は1月より25000人増えて999000人。1月の就業者数は39593000人。

 ヴァイゼ長官は、好調な展開の主因として暖冬を挙げた。大手企業(BMW社、ジーメンス社、ヘンケル社、ノキア社など)の人員削減計画は雇用市場の展開に決定的な影響を与えないと見ている。中小企業における人員増加が堅実に進んでいるという。連邦雇用庁は今年の年平均失業者数が昨年よりも 7万人減少して 343万人になると予測している。

 失業者数だけでなく、就業者数でもポジティブな展開が見られる。連邦統計局によると、1月の就業者数は4000万人を僅かに下回ったが、減少幅は前年同月よりも少なかった。社会保険加入義務のある就業者数は昨年12月、2722万人だった。これは1年前より 588000人多い。しかも、この増加幅の半分以上がフルタイムの職場であった。

2008年3月19日)

戻る