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ドイツの大学の中途退学率は 21

 

大学情報システム HIS の調査結果によると、ドイツの大学の中途退学率が低下している。中途退学した大学生の割合は1999年度入学者が 25%、2000年度入学者が 22%、2001年度入学者が 21%だった。2001年度入学者約26万人のうち、約 5万5000人が退学している。

 しかし、中途退学者が減少しているのは総合大学だけで、専門単科大学の中途退学率は 22%に 5ポイント上昇し、初めて総合大学を上回った。

 学部別で見ると、経済学部、情報科学部、法学部で顕著な改善が見られるが、工学部は依然として中途退学者が多い。特に専門単科大学工学部の中途退学率が 25%と高い。機械工学と電気工学では 3分の 1以上の学生が中途退学している。土木学科だけは総合大学も専門単科大学も約 15%に大きく低下した。

 高い中途退学率はドイツの大学の伝統的な問題である。2段階の学士/修士制度の導入により、中途退学率の低下が期待されているが、これまでのところ改善は見られない。学士課程の大学生の中途退学率は 30%と、旧制度よりも高い。

 大学情報システム HIS は、これは新制度の始動時期の問題であり、基本的な問題ではないと評価している。特に、専門単科大学の工学部では学士課程が圧縮されているために、アルバイトをしなければならない学生が単位を取れず、中途退学する傾向が見られるという。

2008年3月19日)

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