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3月の失業者数、350万人に減少

  連邦雇用庁が 4月1日(火)に発表したところによると、3月の失業者数は 2月より 11万人減少して 3507000人になった。1年前より 617000人少ない。失業率は 0,2ポイント低下して 8,4%。3月の失業者数では、15年ぶりの低水準である。季節調整済み失業者数は 5万5000人減少した。

 旧西独の失業者数は 2271000人(失業率6,8%)、旧東独は 1236000人(14,4%)。55歳以上の失業者数は前年同月よりも101000人減少して429000人、25歳以下の失業者数は 7万3000人減の364000人、長期失業者数(1年以上失業)は35万人減の1175000人。届出求人(雇用庁に届け出た求人)は 2万2000人増えて588000人、民間斡旋業者の求人及び企業と雇用局のインターネット求人も含めた求人総数は 1071000人。

 2月の就業者数は約 4万人増加して39632000人。1年前より 532000人増えた。社会保険加入義務のある就業者数は 1月に2710万人に増加した。1年前より 61万人多い。旧西独が 2,4%増、旧東独が 1,8%増。

 ヴァイゼ長官は、「冬も金融危機も雇用市場の好調な展開をストップすることはできない」と語った。失業者減少幅は例年よりも少ないが、これは暖冬ゆえに季節失業者が少なかったことに起因するという。金融危機の影響を受けて、銀行と保険会社が人員削減をしているが、その他の業界、特に中小企業の雇用増加がこれを補っている。

 ヴァイゼ長官は、今年の年平均失業者数を 343万人と予測しており(これまでの予測は 350万人)、今年秋には失業者数が 300万人台に減少すると楽観的に見ている。

2008年4月15日)

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