ドイツのニュース 幼稚園費の格差が大きい
ドイツでは、保護者が負担する幼稚園利用料が住んでいる市町村によって大きく異なる。保護者が高所得者であっても無料である市もあれば、低所得者でも負担が重い市もある。これは、雑誌「エルテルン(親)」と新社会市場経済イニシアティブの委託で行われた全国幼稚園利用料調査で明らかになった。全国の
幼稚園利用料が最も安いのはハイルブロン市で、今年から保護者の負担は無料になった。それに対して、コットブス市では年間所得(名目上)が
2万
年間所得(名目上)が
4万
雑誌「エルテルン」の編集長は、「大学授業料(年額約 貧しい家庭では、高額な幼稚園利用料を払うことができないために、母親が職場復帰せずに、家で子供を保育する傾向が見られる。そこで、同編集長は、半日の幼稚園利用を無料にするよう求めている。 また、この調査の専門家は、幼稚園を運営している市が利用料についての情報を十分に提供していないことを批判している。情報不足ゆえに、最初から子供を幼稚園に通わさない保護者が多いという。 幼稚園利用料でも南北格差が顕著である。北ドイツの方が南ドイツよりも利用料が高い傾向にある。これは、南ドイツでは大きな財政赤字を抱える市町村が少ないことに起因している。ドイツでは、市町村が幼稚園利用料を決定している。財政赤字と幼稚園利用料はほぼ比例して上昇している。 (2008年4月15日) |