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4月の Ifo企業景況感指数、大きく低下

   Ifo 経済研究所が 4月24日(木)に発表したところによると、4月の Ifo企業景況感指数は 3月の104,8ポイントから102,4ポイントに大きく低下した。これは2006 1月以来の最低水準である。

 景気の現状判断(現況指数)は111,5ポイントから108,4ポイントに、今後 6ヶ月の景気見通し(予測指数)は98,4ポイントから96,8ポイントに低下した。製造業、卸売業、小売業における悪化が顕著で、建設業だけが改善した。

 ズィン所長は、「2007年半ばから見え始めたブレーキ要因が再び強まった」として、景気の鈍化を指摘した。しかし、今回の後退が方向転換を意味するのかどうかを判断するのはまだ早すぎるとしている。

 Ifo 企業景況感指数は今年に入ってから 3ヶ月連続で上昇していたが、4月は景気の鈍化が顕著になり、今後も引き続き景気の勢いが弱まると予想される。石油価格の高騰、ユーロ高、金融危機などのマイナス要因の影響が出始めたようだ。

 銀行の専門家は、受注状況からして今後数ヶ月で景気が急激に落ち込むことはないが、景気は段階的に後退していくと予想している。

2008年4月30日)

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