オバサンの独り言
ミュンヘンにも春が来た。5月のカレンダーを見ていたら、「母の日」が第一日曜日の 5月 4日になっているので驚いた。「母の日」は 5月の第二日曜日のはずだが・・・。今年の「母の日」ではちょっとした騒動があったようだ。
ドイツが「母の日」を導入したのは
ドイツ小売業連盟によると、ドイツ人の「母の日」のプレゼントの予算は一人当たり平均で ところが、今年の 5月の第二日曜日は「母の日」と「聖霊降臨祭の日曜日(Pfingstsonntag)」が重なってしまった。キリスト教の重要な祭日である「聖霊降臨祭の日曜日」は閉店法により営業が禁止されている。 「母の日」の花の売上は 1億ユーロを超えるという。花屋さんにとって 1年で最も売上のある日だ( 2位はバレンタインデー)。花屋さんが「母の日」の営業禁止を黙って受け入れるはずがない。聖なる祭日の営業禁止を主張する教会と「母の日」の特別営業許可を主張する 花屋さんの団体、閉店法を管轄とする州政府の間で激しい論争が展開された。
閉店法で「聖霊降臨祭の日曜日」の営業を禁止する州があることから、
ところが、ほとんどの州が花屋とパン屋に特別営業許可を認めることにしたため、例年通り、第二日曜日、すなわち
5月
このような経緯を経て、5月
閉店法は州法であるため、州ごとに営業時間が異なるが、ブランデンブルク州(一部の市町村では営業可能)とバーデン・ヴュルテンベルク州(完全に営業禁止)を除く ドイツ小売業連盟は、「花のない母の日は卵のないイースターのようなもの」だから、「母の日」の花束配達サービスを利用するようバーデン・ヴュルテンベルク州民に呼びかけている。サービス精神旺盛というか、商魂逞しいというか・・・。
ところで、ドイツは
5月 1日(木)が「父の日」であることをご存知だろうか。今年は 5月 1日に
3つの祝日、すなわち「メーデー」、「キリストの昇天(復活祭後 ドイツでは、「父の日」は通称「男の日」と呼ばれ、男だけでハイキングやサイクリングをし、酒を飲む風習がある。だから、この日はどこの酒場も男たちばかり。川原でバーベキューをしながら酒を飲んでいるのも男だけのグループが多い。最近の若い世代のお父さんたちは家族と一緒に「父の日」を過ごすようだが。 「母の日」に比べて、「父の日」は影が薄く、忘れられがちだ。今年のように 3つの祝日が重なれば、なおさらだ。母は強し。男は黙って酒を飲む・・・・・か。 (2008年4月30日)
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