ドイツのニュース

連邦参議院、EU改革条約に同意

  連邦参議院は523()EU改革条約に同意した。ベルリン都市州を除くすべての州が賛成した。社会民主党(SPD)と左派新党の連立政権であるベルリン都市州は、左派新党が同意を拒否したため、棄権した。(2008年4月30日のニュースを参照)

  連邦議会と連邦参議院が承認したことから、連邦大統領が署名すれば、ドイツはEU改革条約を批准したことになる。ドイツの批准はEU加盟国中14番目。今回は、国民投票で決めるのはアイルランドだけである。

  ベックSPD党首、シュタインマイヤー連邦外務相(SPD)、ベルリンのヴォヴェライト統治市長(SPD)は、「左派新党は連邦レベルでは統治能力がない」と批判した。

   キリスト教民主・社会同盟(CDU/CSU)も「左派新党は連邦政治と外交政策で統治能力がないことを示した」として、寄りによって首都のベルリンが承認しなかったことを「恥ずべきこと」と厳しく批判した。

  一方、ガウヴァイラー議員(CSU)は、「民主主義の欠如」、「ドイツの国家性の損失」を理由にEU改革条約の発効を阻止するため、連邦憲法裁判所に憲法訴願を提出した。ケーラー連邦大統領は連邦憲法裁判所の判断を待ってから署名する意向である。

2008年6月10日)

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