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Ifo企業景況感指数、6月も大幅低下

 

  石油高騰の影響が顕著になってきた。6月のIfo企業景況感指数は5月の103,5ポイントから101,3ポイントに大きく低下した。これは200512月以来の最低水準である。

   景気の現状判断(現況指数)は110,1ポイントから108,3ポイントに、今後6ヶ月の景気見通し(予測指数)は97,2ポイントから94,7ポイントに低下した。すべての業界で悪化している。企業は、ユーロ高にもかかわらず、輸出の落ち込みはないが、推進力は弱まると予想している。

   Ifo経済研究所のズィン所長は、石油価格の高騰がドイツ経済の最大の負担要因になっていると語った。輸出も推進力を失ってきたという。

   連邦統計局によると、被雇用者の賃金は今年第1四半期に大きく上昇したが、実質所得は減少している。製造業とサービス業の賃金は2,8%上昇したが、生活費も2,9%上昇した。ドイツ連邦銀行は今年のインフレ率を約3%、経済成長率を2008年が2,3%、2009年が1,5%と予測している。

2008年7月15日)

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