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7月のIfo企業景況感指数、予想以上に低下

 

  ドイツとユーロ圏の景気後退は予想よりも早く、顕著になってきた。7月のIfo企業景況感指数は6月の101,2ポイントから97,5ポイントに大きく低下した。100ポイントを下回ったのは20059月以来初めてである。

   景気の現状判断(現況指数)は108,3ポイントから105,7ポイントに、今後6ヶ月の景気見通し(予測指数)は94,6ポイントから90,0ポイントに低下した。

   石油価格の急騰、ユーロ高、金融危機を要因として、すべての業界で悪化している。Ifo経済研究所のズィン所長は、「好景気は終りに近づいている」と語った。景気の頂点は越え、成長のテンポは減速しているが、リセッションの危険性はないという。

   これまでのように多くの職場が創出されなくても雇用市場は安定している。輸出の成長も鈍化しているが、落ち込むことはないと専門家は予想している。

   連邦雇用庁も「雇用市場における上昇は頂点を超えたが、ポジティブな展開が終わったと見るのはまだ早すぎる」という見解である。

   ドイツ商工会議所連合会もリセッションには陥らないと予測している。

2008年7月29日)

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