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子供の購買力は上昇傾向

   

    Egmont-Ehapa出版社の「2008年度子供消費分析」では、パソコンと携帯電話が子供たちの日常品になりつつある現状が明らかになった。これは同社が1631人の子供(6~13歳)とその保護者にアンケート調査した結果である。

   それによると、1013歳の子供220万人(全体の約3分の2)は自分の携帯電話を持っている。また、6~13歳の子供の35%はMP3を持っている。2006年は18%だった。573万人の子供のうち、約400万人は家でパソコンを使っている。

   子供の約半分はインターネットを利用している。女子が52%で、男子より2%ポイントだけ少なかった。85%の子供は学校で必要な情報をインターネット上で収集しており、余暇のための情報収集は68%。そのほか、オンラインゲーム(59%)、チャット(50%)、音楽鑑賞(50%)に利用している。

   ゲーム市場も成長しており、1013歳の子供の約半分は携帯端末を、約42%はゲーム機を持っている。

   大半の保護者は子供のパソコン利用を監視している。自室に自分のパソコンがある子供は18%に過ぎず、大半の子供が家にあるパソコンないしノートブックを家族と共有している。また、大半の保護者は子供がインターネット上でしていることに注意を払っている。利用時間を制限している保護者が71%、新しいウェブサイトを利用するときは一緒にいる人が65%、チャットルームの利用を禁止している人が57%。

   一方、子供の余暇の過ごし方では、約400万人の子供(全体の3分の2)が読書を挙げている。約80%の子供は一番楽しいのは友達と遊ぶことと回答している。音楽鑑賞、自転車乗り、サッカーもパソコン利用と同様に子供たちに好まれている。

   613歳の子供のお小遣いは平均で月額23,29ユーロ(2006年は20,50ユーロ)。6~9歳が14,10ユーロ(13,60ユーロ)、1013歳が32,50ユーロ(27ユーロ)。誕生日やクリスマスなどにもらうお小遣いを含めると、年間1114ユーロ。親の了解なしにお小遣いの使い道を自分で決める子供が約80%。

   お小遣いの使い道としては甘いお菓子、コミックス、アイスなどが多い。子供の携帯電話利用料は平均で年に約300ユーロ。3分の2の子供は携帯電話利用料の一部をお小遣いから払っている。

    6~13歳の年齢層の子供は全体で38億ユーロの貯金を持っている。これは2006年より2億ユーロ多い。但し、裕福な家庭の子供と貧しい家庭の子供のお小遣いの格差は広がっているという。

2008年8月25日)

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