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数学科と理工学部の入学者が増加

   

    連邦統計局の発表によると、2007年秋に61600人が工学部に入学した。前年より9%増加している。機械工学は11%増、土木建築は16%増だった。

   工学部に占める女性の割合は長年20%で停滞していたが、22%弱に上昇した。工学部入学者増加の要因としては、専門技術者不足により就職と昇進のチャンスが高まったことが挙げられる。現在、ドイツ経済界には9万5000人の技術者が不足しているといわれる。

   シャヴァン連邦教育相は工学部入学者増加を「正しい方向に展開している」と評価した。将来も豊かなドイツ社会を保障するためには資格を有する専門者、特に理工系の専門者が必要であるという。

   2007年は大学進学者数も3年ぶりに増加し、前年比6%増の313500人だった。連邦政府は大学進学者の割合を全体の40%に引き上げることを目指している。5年前は39%だったが、現在は37%。

   しかし、大学進学者数が上昇したものの、高校卒業資格取得者数との差は広がっている。これは高校卒業後すぐに大学に進学しない若者や大学在籍権を取得できない若者が多いことに起因しているという。

   2020年までは大学進学者が年間45万人にまで増加し、2020年以降に減少していくと予想されている。

2008年9月26日)

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