ドイツのニュース

子供のいる家庭の休暇旅行が減少

   

    消費研究所(GfK)が2007/2008年の休暇シーズンを調査したところ、子供のいる家庭の休暇旅行が減少していることが明らかになった。観光業は全体的に売上を伸ばしているが、子供のいる家庭の休暇旅行は最高で9%も減少した。要因としてはエネルギー価格の急騰と物価上昇が挙げられる。

   2007/2008年冬期(11月~4月)は約3人に1人が休暇旅行をした。前年同期より1%弱増えている。独身者の割合と5064歳の年齢層の割合が拡大した。旅行する年金生活者も増加している。

   それに対して、子供のいる家庭の休暇旅行は3,6%減少した。子供二人の家庭では8,5%減。子供のいる家庭が特にエネルギー価格上昇と物価上昇の影響を受けていることを示している。暖房費の増加が休暇旅行の断念につながっているという。休暇旅行に占める子供のいる家庭の割合が減少している背景には少子化もある。

   消費研究所はこの傾向が今後も続くと予想している。平均的所得の家庭の休暇旅行が減少する一方で、職業訓練者や大学生、新入社員は平均以上に旅行を計画している。

   全体的には、ドイツ人の旅行熱は下がっていない。今年の夏の予約状況は良好だった。夏シーズンの旅行会社の売上は前年比4%増加している。但し、旅行会社が約2%値上げしたことも考慮しなければならない。

   1200の旅行会社の今年冬期(11月~来年4月)の予約状況では、売上が40%増加しており、冬シーズンも好調である。但し、オプションへの支出を節約する傾向が見られるという。

2008年9月26日)

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