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Ifo企業景況感指数、4か月連続低下

   

    ドイツ経済の景況感は4カ月連続して悪化している。9月のIfo企業景況感指数は8月の94,8ポイントから92,9ポイントに大きく低下した。

   景気の現状判断(現況指数)は103,2ポイントから99,8ポイントに、今後6ヶ月の景気見通し(予測指数)は87,0ポイントから86,5ポイントに低下した。現況指数の大幅低下は20019月以来のことで、受注の著しい減少が要因の一つとみられている。

   Ifo経済研究所のズィン所長は、「企業は前月よりも現況に不満足だ。景況感指数は引き続き下降傾向にある」と語った。輸出も以前の勢いがなくなってきた。

   専門家は4カ月連続の低下を2008年第3四半期もドイツ経済が継続的に縮小する兆候と見ており、リセッション突入を懸念している。第3四半期も縮小すれば、定義上はリセッションに入るという。受注が低下しており、企業も悲観的になってきた。

   それに対してドイツ工業連盟のトゥーマン会長は、ドイツ工業の受注は高水準にあり、ドイツ経済はリセッションに入っていないという見方を明らかにした。

   ユーロ圏でも景況感が悪化しており、フランスの企業景況感指数は今年7月の97ポイントから9月は92ポイントに低下した。イタリアでは83,5ポイントから82,7ポイントに低下している。

2008年9月26日)

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