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ドイツの人口は減少傾向

   

    連邦統計局の暫定発表によると、2008年はドイツの人口が8206万人に約0,2%減少した。出生数は68万~69万人で、前年と変わらなかったが、死亡数は835000人~845000人に増加した。約15万~16万人の自然減少幅は2007年(14万人)を上回った。

   2008年は自然減少分を移民の増加で補うことができなかった。ドイツに移住する移民数と外国へ移住する移民数の差は2007年はまだプラスであったが、2008年は同数になった模様である。

   ドイツに移住する移民数はドイツ統一の翌年(1991年)まで増加して、約782000人だった。ドイツ統一の年(1990年)の人口は7975万人で、翌年に初めて8000万人を僅かに超えた。1998年に少し減少したが、2002年まで増加して8253万人に達した。それ以降は2008年の8206万人まで減少傾向にある。

   人口を維持するためには、一人の女性が一生に産む子供の人数(合計特殊出生率)を 2,1にしなければならない。しかし、現在の出生率は1,3 を僅かに上回る程度である。出生率は今後も低下すると予想されている。

   それに対して、死亡数は、平均寿命の上昇にもかかわらず、ベビーブーム世代が高齢者になるために上昇する見通しである。

   専門家の多くは、今後、ドイツから外国へ移住する比較的若い高学歴者が増加すると予想しており、それが出生率低下にもつながるとみている。従って、2050年まで人口は著しく減少する見通しである。専門家は2050年の人口を6900万~7400万人と予測している。

2009年1月15日)

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