ドイツのニュース

BMW、水素自動車試行プロジェクトを中止

   

    独自動車メーカーBMWは水素自動車試行プロジェクトを一時中止すると発表した。すでにフォルクスワーゲン社が水素自動車と燃料電池技術からの撤退を決定している。

   長年、環境にやさしい水素技術を開発してきたBMW社は、水素自動車技術が大量生産には適していないという結論に至った。

   それに対して、競合会社ダイムラーは引き続き燃料電池技術の開発を継続する。水素供給会社リンデとダイムラーは石油会社シェル、OMVTotalと一緒に全国的な水素供給所網を構築する計画である。ダイムラーはBクラスモデルの一部を燃料電池自動車として生産し、遅くても2015年には大量生産することを目指している。

   しかし、専門家は水素技術が行き詰ったと見ており、懐疑的である。インフラに欠けるうえ、効率的な技術がないこと、高いコストを指摘している。

   ドイツの自動車メーカーは長年進めてきた水素自動車の開発から撤退し、今後は電気自動車に賭ける模様だ。

2009年12月18日)

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