ドイツのニュース

介護サービスの評価結果をネット上で公表

   

    任意疾病保険金庫連合(VDEK)は12月1日(火)、介護サービスの評価結果の公表をインターネット上で開始した(www.pflegelotse.de)。要介護者とその家族は介護施設サービスと在宅介護サービスの評価結果をネット上で見て、適切な介護サービスを探す参考にすることができる(2009年3月19日のニュースを参照)。

   VDEKは最初に審査した約2000か所の介護施設の内の20か所の評価結果を公表したが、これから毎日増えていくという。これまで審査した介護施設の平均点は 2,2で(評価は1(最も良い)~5(最も悪い)の5段階)、約 5%が3ないし4の評価を受けた。

   一方、ラインランド・プファルツ州の社会相は評価結果に疑問があるとして、公表を一時延期させた。同州の医療保険メディカルサービス(MDK)が48の在宅介護サービスを審査したところ、58%以上がその介護サービスに5(不十分)の評価を受けたことから、社会相は「公表は在宅介護サービスの不利になりかねない」として、「施設サービスよりも在宅サービスの優先という原則が危うくなる」と批判した。

   介護サービスの評価方法については各方面から批判の声が聞かれるが、他の州は公表の延期を考えていない。

2009年12月18日)

戻る