ドイツのニュース

新型インフルワクチンを接種した人は5%足らず

   

    ドイツでは、これまでに新型インフルエンザワクチンを接種した人は人口の約 5%に過ぎないことが明らかになった。医療従事者でも15%に過ぎないという。全国的な予防接種開始後 6週間が経過したが、依然として市民の不安が根強いようだ。

   ロェスラー連邦保健相は、「ワクチンの接種が最も信頼できる保護だ」として、ワクチンを接種するよう改めて市民に呼び掛けた。また、新型インフルエンザ患者数が減少しているが、第二波が来るかもしれないので油断しないように医療従事者に警告した。

   予防接種をする人が少ないため、州政府は全部で5000万回分のワクチンのうち220万回分を外国に提供することを検討している。連邦政府は新型インフルエンザワクチン接種を呼びかける新しい広告を計画している。

   専門家の間では、新型インフルエンザの危険性を過大評価したことを批判する声が大きくなっている。また、市民へのワクチンに関する情報、医者へのパンデミー対策に関する情報が十分でなかったこと、ワクチンの供給が混乱したことも指摘されている。最近の調査では、国民の2040%は本人が気付かずに感染していた可能性があるという結果も出ている。

   ロベルト・コッホ研究所によると、これまでの新型インフルエンザ患者数は19万人で、86人が死亡した。

2009年12月18日)

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